上海にパチンコ店オープン/オータグループ | パチンコ・パチスロ業界ニュース『遊技日本』
ホール企業のオータグループ(太田秀吉会長)が、去る7月6日、中国・上海に同社第1号店となるパチンコホール「太田遊戯体験中心」をオープン。同社の公式サイトで発表した。
先日、ベトナムに進出した企業のニュースがありましたが、今度は上海です。
ベトナムでも三店方式が採用されているようなことが書かれていましたが、上海はどうでしょうか。
探してみると、下の記事が出てきました。
浦東新区、軌道交通6号線外高橋保税区北駅そばに7月6日、クリーンな店内で迫力満点のプレイが楽しめる遊技場「太田遊戯体験中心」が正式オープン。北斗の拳6、リングといった人気マンガや映画、オリジナルアニメなどを題材に、映像、音、光などで抜群の臨場感を演出する「太田遊戯機」を設置する。スタッフによる遊び方や特性の説明が受けられるので、初心者でも安心。遊んで得たポイントは家電を含む豪華景品との交換が可能となっている。
また7月6日から8月14日まで、100元以上のチャージで更に100元分のポイントが無料でもらえるオープン記念イベント(1日200人限定、毎日1人1回まで)を開催中。期間中は会員登録も無料となるので、この機会に一度足を運んでみては。
この記事をたどると、下段のほうに交換できる景品の画像がありましたが、それを見る限り液晶テレビや炊飯器、空気清浄機と交換できるようです。
ということは、日本円で1万円以上の景品と交換が可能なようで、そのあたりの仕組みが気になるところです。続報を待ちたいと思います。
「ユニバカ×サミフェス2016」に約1万6500人
両社のマシンを並べた試打コーナーや当日限定グッズ等が購入できるショップエリア、アトラクションコーナーなど様々なブースが用意されたほか、パチンコ・パチスロライター約100人がゲストとして参加し、メインステージでトークショーやクイズ選手権を実施。過去最大規模の盛りだくさんの内容で、当日集まった約1万6500人のファンを楽しませた。
昼前に到着したのですが、すでに会場は超満員でした。
何より好意的だったのは、とにかく入場整理に対して労力とシステムが惜しみなく投入されていたこと。
中に入れないことに対するクレームの大きさを意識してのことだと思われます。
会場内では様々なブースで行列ができていましたが、その点に関しては無料サービスである点や、あくまで自分で並ぶ並ばないの選択の上でのことということもあり、特に不満や混乱には結びついていないように思えました。
そんな中、一番に気になったのは物販コーナーで、サミー、ユニバーサルともに尋常ではない行列ができていました。
このところ、P店における賞品の持ち帰りのことをよく考えていますが、パチンコ・スロットオリジナルキャラクターグッズがこれだけの求心力を持っているなら、他のアミューズメントでは手にすることのできないという点において、それは十分集客効果が見込めるのではないかと思えました。
店舗に卸販売する予定なんてないものでしょうか。
実のところ、サミーとユニバーサルの共同開発会社「ZEEG」は、個人的にカジノマシン開発を視野にいれているのではないかと睨んでいますが、今回の展示会場で発見できたそうした片鱗は、どんちゃんのスマホアプリと、強いて言えばプロジェクションマッピングを使ったコンセプトマシンの演出くらいでした。
どんちゃんのスマホアプリは、もろ現地のスロットを意識した動きをしていたので、配信が決まったら真っ先に遊んでみたいと思いました。
さて、彼らは何を求めてお台場の僻地にまで訪れたのでしょうか。無料配布グッズ?限定販売グッズ?歴代遊技機?新機種発表?一般向け展示会という物珍しさ?プロレス?
いずれにしても、あれだけの若者がパチンコ・スロットのコンテンツのために集まったという事実は、業界はもっと目を向けるべきことに思えてなりません。
都遊協理事会 一連の回収問題で説明 | パチンコ・パチスロ、業界ニュースを配信 遊技通信web
阿部理事長は、「保通協における適合率が低い状態にある上に、現在の新台設置確認では月に20万台の対応が限界だとされている。これでは、入替が間に合わないという状況になりかねないが、だからといって機械を外さないというわけにはいかない。中古機による対応でも、パチスロでも、ベニヤ板による対応でも、とにかく回収機を外していくことを前提に進めなければならない」とし、出席者に理解を呼びかけた。
それに対して行ったツィート
ピンチはチャンスの精神で、「より安心して遊べる遊技機にリユース中」などと団体主導で導入台数に対して特定%以上を公平にベニヤ営業をするなどで、資本で殴り合いになるのを避けてほしいところ。 / “都遊協理事会 一連の回収問題で説明 …” https://t.co/ReWgJkke9i
— 室長@パチンコ業界の中の人 (@sitsucho777) 2016年8月2日
現場から一線をおいている身としてそれでも疑問と感じることは、どうして一日たりとも遊技台を止めることが最大の悪とされているかということです。
経営を考えれば売上のもととなる台を止めるのは確かにデメリットでしかありませんが、しかし、それを実現するためにはこれから使えなくなる台をそのままに使えなくしなくてはいけないという最大の負債を抱えることになります。
メーカー、ホール、どちらがその負債を抱えることになろうとも、それが業界に与えるダメージは計り知れません。
それならば、既存機を回収し、リユース作業が終わった後に納品を行なう方法が業界全体のダメージとしては最も低いものになります。
その間の営業が止まったとしても、ユーザーがそのままいなくなるわけでもなく、ある意味では別の機種を知ってもらういい機会とも言えます。
しかし、経営者の考えが理解できないわけではありません。
自分の店だけが一日でも止まってしまえば他店への流出となりえること、他店が止まっている間に自店が稼働できればユーザーを独占できることは、目を背けることのできない事実です。
しかし、輪番店休を思い出してみれば、地区の店舗に公平に行われさえすれば、さほど大きな不満にはならないどころか、公平に自分の店を知ってもらうための健全なきっかけにすらなり得たはずです。
・第三次撤去リストのメジャータイトルは、各店の導入台数別に使用期限をそれぞれに設ける。(シェアが大きな店舗から前倒しにするか、シェアが大きな店舗から後回しにするか、いずれにしても公平。)
・それぞれ決められた期日までにメーカーに機種を送り、リユース期間中はベニヤ営業を行なう
・期日前までの入替えは可能。ただし、撤去した機種のリユース導入は禁止。
例えばA店、B店、C店とあって、それぞれ北斗、牙狼、海物語とシェアが強い場合、それぞれの機種はそれぞれの店舗で12月までに使えるが、それ以外の機種は10月、11月と段階的にリユースで外していくというものです。
それぞれシェアの強い機種は最後まで独占できますが、弱い機種に関しては先に入替えができます。
逆にシェアが強い機種を先に外すこともでき、その場合はユーザーが市場を回遊することになりある意味では活性化が期待できます。
ここで守られるべきルールは、リユース機を外したらリユース期間中はベニヤ営業を行うということです。
それが守られなければ、資本の強い店が強気に入替えを行い、資本の弱い店にとって不利な状況になってしまうからです。
一見して営業力の差とも言えることではありますが、しかし全体を見れば無駄な体力を使うだけに終わります。そのしわ寄せは、結局は業界の縮小につながるだけなのです。
もし営業力を見せ付けたいのであれば、今回の問題を最小ダメージで乗り越えた後、正しく競争が行われる中で魅せつけて欲しいと願います。
こんなことを業界の端で叫んでも何にもならないかもしれませんが、この業界にはもっと航海士というか先々の着地を明確にした存在が必要な状況に来ているように思います。
今のように起こったことに対して後手後手で対応するには、もう業界全体の体力が残っていないように思うからです。
正しい依存症対策とは
東京都遊技業協同組合は7月28日に理事会を開き、ギャンブル依存者の回復支援を行う認定NPO法人「ワンデーポート」(横浜市)に100万円を寄付することを決議した。
ギャンブル依存症患者の数は、そのままパチンコ業界の数値化できる害悪として取り扱われるきらいがあります。
過去、多くの規制はその患者数の増加が根拠とされてきました。
しかし、依存症の原因は何もギャンブル性の強さばかりが原因ではなく、患者数の増減も業界だけが原因とする難しさがあります。
例えばアルコール依存を考えるに、強いアルコール度数だけを規制するよりも、日常的に飲酒できる状況や、手に入る状況の改善が必要であったり、そもそも逃避を必要としてしまう現実側に問題があったりするわけです。
そうなれば業界に必要なことは、通り一遍とうな対策を行って依存症がないものとして目を背けることより、業界を通じて依存症になりやすい傾向にある人間を表面化させていくことのほうが効果が期待できるのではないかとも考えられます。
ギャンブル依存が存在しないものとすることが最も愚かしい判断だとは思いますが、現状のようにギャンブル性だけを規制していくことにも、本質的な解決がないという判断をしてよい状況に来ているのではないでしょうか。
それとは別の問題として、移り変わる世の中に合わせながら行なうギャンブル性に対する規制はこれからも当然必要です。
新流通制度におけるコスト問題
伊豆理事長はこの他、販売会社の労働環境について、実態調査等を踏まえ引き続き改善を訴えていくとともに、新流通制度に関して現場で点検確認を行う販売会社の遊技機取扱主任者が正当な対価を得るべきだと訴えた。
これを受けてのツイートがこれ
コストの出処がないままに労働ばかりが増えていく状況は、業界がためてきたツケと考えれば納得をせざるを得ない状況です。 / “新流通制度を適正運用、正当な対価も必要| WEB Greenbelt グリーンべるとWeb版” https://t.co/FuabGVC70q
— 室長@パチンコ業界の中の人 (@sitsucho777) 2016年7月29日
実際、現状の検査状況はPもSも人的コストが大きく負担になっています。
それをメーカー、ホールともお互いがしかたない状況として善意で拠出しているわけですが、当然コストはどこかしらにしわ寄せが行くものであり、多くの場合、立場的に弱いところに集まります。
それを察しての発言だと考てこうしたツイートをしたわけですが、本来であればとっくの昔にコストとして抱えていなくてはいけないものだったというのが自分なりの見解です。
行政からの信用でその点を右から左に済ませることができていたものを、それをよいことに不正とも取れることをしていたのだから厳格化されるのは当然の事といえます。
業界の人間は、ほとぼりが冷めればと考えているかもしれませんが、しかし、少なからずそれではまた以前のように不正の種を残し続けることになります。
今は業界全体に体力が足りていないかもしれませんが、ある程度の段階で流通に対して完全かつ確実な方法を確立する必要に迫られています。
都遊協、組合からの脱退規約を制定
安藤専務は同規約を制定する背景について、適切な賞品提供の問題、広告宣伝の問題、射幸性の抑制に向けた遊技機の撤去問題、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の回収問題などについて、警察行政から強い指導を受けていることをあげ、「これらの重要な問題に対処するためには、執行部役員会、理事会、場合によって総代会に諮り、議決を経て執行しなければならない。執行にあたっては全組合員の協力があってその機能が発揮できる」と説明。
こういう状況だからこそ力を合わせて乗り切る必要があるのだということですね。
業界が安定しているうちは、組合というのは足かせのように感じられるかもしれませんが、そこで自分勝手を進めていけば業界の将来は先細るばかりになってしまいます。
囚人のジレンマ、コモンズの悲劇、そうしたジレンマを避けて市場を長く維持させるためには、一時の収益に目がくらむ自分勝手な行動を牽制することが必要であり、業界にはそれが最も足りていなかったのだと思いまし、今も十分だとは言えません。
商いは生き馬の目を抜くセンスが大事ではありますが、それが市場全体に悪影響を及ぼすことになるのであれば選択をしない勇気も必要ということです。
「段階的・分散」撤去の必要性を強調| WEB Greenbelt グリーンべるとWeb版
第3次には93型式がリストアップされたが、6月23日の発表時点で3万台を超えていたのは『牙狼』『北斗』『慶次』『ヱヴァ』『海』など、定番の大型タイトルに絞られている。このため阿部理事長が求める「段階的・分散」撤去に道筋をつけるには、これら大型タイトルの代替後継機のリリース時期を分散する必要が出てくると見られる。
業界団体が先導して、公平かつ厳粛に機種ごとに時期を定めて撤去していくのが望ましいように思います。
ごねたもの勝ちは、業界全体の首をしめるということはもう痛いほど身にしみていると思うのですが。